IgE
IgEとは?
5種類ある免疫グロブリンの一つ。
肥満細胞などの好塩期球表面と固着性が強く化学伝達物質(ヒスタミン、へパリン、好中球遊走因子、血小板活性因子)などを放出。
即時型過敏反応を起こして抗原異物(アレルギー)を急速に排除しようとします。
赤ちゃんとIgE
血液にほんの僅か存在し、10歳頃のピークを迎えるまで増え続けます。
その間、赤ちゃんは異物を排除しようとする力が弱いので鼻炎、発疹などがよく生じます。
IgEは、濃度が高いほどアレルギー反応をよく示すのが基本ですが、赤ちゃんは濃度が低くてもアレルギー反応を起こすことがしばしばあります。
具体的には食物アレルギーと花粉症です。
なので「ミルクを飲んだら発疹がいっぱい出た。」「お出かけしたら鼻水が出てきた。」からと言っても、必ずしも赤ちゃんがアレルギーによるものかどうなのかは10歳を過ぎるまでわかりません。
赤ちゃんが成長してIgEが増えると免疫がつくので、子どもになってから反応が出なくなったということもあるのです。
参考.
当院で3歳未満の乳幼児にアレルギーの採血の検査を原則していない理由-かみぞのキッズクリニック